インタビュー01

NPO法人ほっと悠 理事長 村田純子さん

ほっと悠は精神に障がいを持つ方、身体に障がいを持つ方、知的に障がいを持つ方、そんな方々に就労支援活動をする指定障がい福祉サービス事業所を開設しています。そこに行けばどんな方々も「ほっと」出来る場…。そんな場をメンバーの皆さんで手間と時間をかけて作っていきたいと思い名付けられました。理事長である村田純子さんより、お話を伺いました。

村田:障がい者も健常者も隔たりなく、共に手を取り合って働ける「オンリーワン」の作業所を目指しています。2011年の震災時には、スタッフのご家族が家ごと流されたり、原発から2キロ圏内で戻れなくなったり、7〜8割のスタッフが悲惨な状況になりました。最初はもう開かないと思っていたんですが、5月くらいにほっと悠に戻ってきた子たちが何名かいたんです。
南相馬市から全員避難するように言われても、避難できなかったので、どうしても居場所が欲しいと。それで郡山の仕事を彼らのために往復しながら、もらってきていました。で、それだけ仕事を必要とする子たちがいるのならば、やはり、という事で7月に再開を決意し今に至っています。

Q 村田さんの1日を教えてください。
村田:午前2時ぐらいに起きて音楽かけてお香を炊いて、コーヒー飲んで、それからほっと悠で仕事して、プールに行く時は午前4時ぐらいに夕飯の準備して、午前5時半くらいに愛犬の散歩をして、で、また戻ってきて。私、朝ご飯は、ほとんど食べないので、その後、仕事に入って、あとずーっとやって。午前2時からの、その静かな時間がね、考えたり、いろんな、書類から何やら、礼状書いたり、本読んだりっていうのは、その時間帯で。

Q 70代の方も働いておられるのですか?
村田:ウチのところは高齢者と障がい者が働く場所だよ。73歳でバリバリだよ、仙台往復だってするし。これまた3大化け物の1人なんだけど(笑)
ボランティアで私が行く時も、ずっとそばについててくれる。ウチの相談支援員も73歳。SHOKUBOに入った方も70歳。この地では(若い方は)いません。相談支援員になるためには5年間相談支援に携わらなければいけないんです。だから今38歳で子供が5人いる方を、お金をかけてでも育てようと思っています。ウチは日本の最先端を行く「障がい者と高齢者が集い働く場」それがほっと悠です。どんどん現役で100歳まで働いてみてごらんなさい、テレビにきっと出るようになるから(笑)。